金森式ダイエット(ケトジェニック)はリバウンドの危険性が高まるため、オススメできません。
金森式は糖質を断つため、体から水分が抜けるので短期間で成果が出やすいです。ただそれは脂肪が燃焼されたわけではないため、正しいダイエットとは言えません。他にも推奨できない理由をご紹介します。
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【前提】正しいダイエットとは? | ||
金森式ダイエットとは? | ||
【理由①】糖質はすべての活動のガソリン | ||
【理由②】筋肉も分解される | ||
【理由③】脂質は体脂肪への最短ルート | ||
【理由④】脂質の過剰摂取は不健康に | ||
【理由⑤】痩せてもカッコ悪い体に… | ||
最後に |
【前提】正しいダイエットとは? |
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金森式をオススメできない理由を紹介する前に、正しいダイエットについて簡単に説明します。
正しいダイエットとは…脂肪を減らして、筋肉を増やす(維持)ことです。
逆をいえば脂肪と一緒に筋肉も減らしてしまうようなダイエットは、例え体重が何Kg減ろうがダイエット成功とは言えません。筋肉を減らすということは基礎代謝が落ちるため、リバウンドの危険性が高まるからです。
金森式ダイエットとは? |
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金森式ダイエットとは「糖質完全カット」「高脂質の食事」…要するに炭水化物や野菜・果物(糖質を含む)を一切食べないで、油たっぷりの料理だけ食べましょうというダイエットです。
痩せる理屈としては、糖質を極限までカットし脂質を多く摂ることで、エネルギー源が『糖質』から『脂質』に切り替わる。身体が『脂質代謝』に切り替わると、脂質を摂ることで体脂肪が燃えて体重が落ちていくという理屈です。
現に金森式ダイエットは糖質をカットするため、体から水分が抜けます(糖質は水分を蓄える性質がある)。よって金森式ダイエットは短期間で水分が抜けた分痩せます。
体重だけに注目した場合、短期間で結果が出やすいダイエットだと言えるわけです。
【理由①】糖質はすべての活動のガソリン |
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金森式ダイエットをオススメできない理由①は、すべての活動の源である糖質をカットすることは生活の質を著しく低下させるからです。
糖質というのはエネルギー変換効率が非常に高く、他の栄養素(脂質やタンパク質)と比較すると摂取してからエネルギーになるまでの効率は段違いです。
糖質が不足すると「思考能力が低下する」「運動のパフォーマンス」が落ちるのは周知の事実です。
『脂質代謝』の体に切り替わるとはいえ、糖質よりも早くエネルギーを脂肪からひねり出すことは不可能です。オフィスワークの人ですと思考能力低下によるミス、力仕事の方はパフォーマンス低下による作業効率のダウン、また思考能力低下による怪我のリスクさえもでてきます。
糖質を太る原因とする風潮が昨今のフィットネス業界にはありますが、糖質は生命活動の上で非常に重要な役割を持っています。
【理由②】筋肉も分解される |
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金森式ダイエットをオススメできない理由②は、脂肪と一緒に筋肉も分解されるためリバウンドしやすい身体になるからです。
糖質をカットするため、生命活動に必要なエネルギーは「食べた脂質」もしくは「蓄えた脂質」を燃焼してひねり出さないといけません。
まず「食べた脂質」をエネルギーに変換します。それがなくなると「蓄えた脂質」を燃焼させてエネルギーを作り出します。実はこの時、脂肪を燃焼させるだけでなく、筋肉も分解してエネルギーを作り出します。
上記でも言いましたが、筋肉量が減るということは基礎代謝が低下する。よってリバウンドの危険性が高まります。
実をいうと糖質をしっかり食べるダイエットでも脂肪燃焼の際に多少は筋肉が分解されます。筋肉の分解をなるべく抑えるためにトレーニングを行ったり、タンパク質を多めに摂取する必要があるのです。
金森式ダイエットは『運動不要』というのを強い売りにしているので、筋肉の分解は最大限に行われてしまうはずです。
【理由③】脂質は体脂肪への最短ルート |
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金森式ダイエットをオススメできない理由③は、脂質は体脂肪となる最短ルートだからです。糖質と脂質が体脂肪になる特徴は下記になります。
糖質 | 脂質 | |
---|---|---|
エネルギー | 4kcal/g | 9kcal/g |
体脂肪変換時に 使用するエネルギー |
30% | 3% |
引用元:バズーカ岡田の筋トレラボ「無駄なものは食うな!筋トレを加速させる食事!」
同じグラム数の糖質と脂質を食べた場合、脂質は糖質の倍以上のエネルギーとなります。生活の中で使われなかったエネルギー(余ったエネルギー)が体脂肪へと変換されるのですが、糖質は体脂肪に変換されるときに30%を失うのに対し、脂質は3%しか失われません。
具体的な数値を出します。
糖質:100kcalを体脂肪に変換する場合、30kcalを消費するため体脂肪となるのは70kcal分
脂質:100kcalを体脂肪に変換する場合、3kcalを消費するため体脂肪となるのは97kcal分
糖質:100g摂取(400kcal)⇒120kcalを消費するため体脂肪となるのは280kcal分
脂質:100g摂取(900kcal)⇒27kcalを消費するため体脂肪となるのは873kcal分
1gあたりのエネルギー量がそもそも違うのに、体脂肪変換効率まで脂質の方が優れています。
『脂質代謝』に切り替わるというのを私はあまり信じていないのですが、燃焼される脂肪よりも合成される脂肪の方がはるかに多いと私は考えます。そもそも脂質は体に蓄えることに特化した栄養素です。
【理由④】脂質の過剰摂取は不健康に |
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金森式ダイエットをオススメできない理由④は、脂質の過剰摂取により病気を引き起こす可能性が高まるからです。
脂質の過剰摂取により引き起こされる可能性がある病気は下記になります。
・動脈硬化
・高血圧症
・高脂血症
・肥満症
・糖尿病
・脂肪肝
・脳梗塞、脳出血
・狭心症、心筋梗塞
・腎臓病
仮に『脂質代謝』に切り替わったとして、運動もせずに上記の病気を防げるのか甚だ疑問が残ります。金森式ダイエットで〇kg痩せたという報告ばかり目立ちますが、このような危険に対して問題ないと説明しているものは一切ありません。
【理由⑤】痩せてもカッコ悪い体に… |
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金森式ダイエットをオススメできない理由⑤は、仮に痩せてもカッコいい体にならないからです。これは金森式ダイエットだけでなく、運動をしない系のダイエット全般に言えます。
糖質を取らなくなって体から水分が抜けました、脂肪が燃焼しました、筋肉は減りました…結果、体重が減りました。
体重を減らすためにダイエットしてるという方はそれでもいいかもしれません。ただ多くの人はカッコイイ体、綺麗な体に憧れてダイエットを初めてのではないでしょうか?
運動をしないダイエットをして痩せても、締まりのない体になります。金森式ダイエットの場合は水分が抜けて体重が減少している割合が高いため、減った体重に対して見た目の変化が乏しいということも往々にしてあり得ます。
最後に |
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本気で痩せたい(脂肪を落としたい)と考えるのであれば、食事を改善する以外に道はありません。
しかし高タンパク質、低脂質、低カロリーの食事を考えることは難易度が高く、また材料を買うのも作るのも非常に手間です。
食事の改善を図りたい方は『nosh(ナッシュ)』でダイエットに適した食事を試してみることをオススメします。
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