ブレイクダンス(ブレイキン)が2024年パリオリンピックの追加種目候補になりました。
日本でも年々ブレイキン人口は増加しておりますが、果たして追加種目として決定する可能性はどれくらいあるのでしょうか?
この記事ではブレイクダンスを知らない人にもわかりやすくオリンピックへの追い風(可能性UP)と逆風(可能性DOWN)を書いていきます。
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オリンピックへの追い風 | ||
オリンピックへの逆風 | ||
正式採用された場合、日本の活躍は? | ||
最後に |
オリンピックへの追い風 |
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パリオリンピックにてブレイキンが追加される可能性アップ材料は3つあります。
・2018年ユースオリンピックにて種目採用
・フランスでのブレイクダンス人気
・貧困地域でも音楽さえあればできるHIPHOP
ユースオリンピック種目
14~18歳を対象としたユースオリンピックで正式種目として採用されたという実績が一番大きな好材料です!!
しかも新種目として追加された2018年のブエノスアイレス大会で日本は女子金メダル、男子銅メダルと非常に好成績を残しています。
男子の銀メダリストがフランスの選手というのもパリオリンピックへの好材料です。
フランスでのブレイクダンス人気
フランスではブレイクダンスは非常に人気というのもオリンピック種目への追い風です。
ブレイクダンスにおいて最も大きな大会がバトルオブザイヤー(通称:BOTY)です。1990年から行われてるBOTYですが、フランスは非常に好成績を残しています。
フランス代表の成績 | |
---|---|
2001年 | 優勝 |
2002年 | 準優勝 |
2003年 | 優勝 |
2004年 | 準優勝 |
2006年 | 優勝 |
2011年 | 優勝 |
2012年 | 優勝 |
2016年 | 準優勝 |
2017年 | 準優勝 |
21世紀以降のBOTY世界大会でフランスは優勝5回準優勝4回と…めちゃくちゃ強いんです!!
開催国のフランスがメダルを獲得できそうな競技ということで採用する可能性は大いにあります。
ちなみに日本は2015~2017年は優勝!2018年は準優勝と直近4年は世界のトップオブトップです。笑
貧困地域でも音楽さえあればできるHIPHOP
ブレイクダンスは現在世界中で人口が増加しており、2000年頃の世界大会参加国と現在では大きな差があります。
ブレイクダンス(またはHIPHOP)の精神は「世界の壁をダンスと音楽は超越する」というものであり、そこには人種差別や暴力などはありません。
また音楽さえあればどこでもできるというのも全世界で愛される所以です。
キレイなフロアやキレイなダンスシューズなんてなくても、凄い奴はすごいし、カッコイイ奴はカッコイイのがヒップホップなんです。
世界的な人口の多さ、平和を目指すヒップホップ精神、裕福な国だけの競技ではないという3点は、オリンピックの精神に沿っていると考えることができます。
オリンピックへの向かい風 |
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もちろんオリンピックへの逆風とされる材料もあります。
オリンピックへの最大の障壁となるのは「採点基準の曖昧さ」でしょう。
採点基準の曖昧さ
ブレイクダンスのジャッジ(採点)は非常に曖昧で、経験者も明確にどっちが勝ったというのを判断するのが難しいのです。
はっきり言ってしまうとブレイクダンスの勝敗を決定するジャッジの好みといっても過言ではありません。
バンクーバー五輪の時に、浅田真央選手はトリプルアクセルを3回も決めたのになぜキムヨナ選手に負けたの?
表現力って何?
こう感じた方は沢山いたと思います。
ブレイクダンスの世界はフィギュアスケートの比じゃないレベルでジャッジが難しいのです。下記に動画を載せますので、ブレイクダンスを見たことない人はジャッジになったつもりで動画を見てみてください。
【スタイラーVSストロングスタイル】
どっちが勝ったか判断つきましたか?
左のダンサーは小刻みかつ素早いステップで音を拾うスタイル『スタイラー』です。
右のダンサーは己の肉体の強さを見せつけるスキルフルなスタイル『ストロングスタイル』です。
ラーメンとカレーライスのどっちが最強かというのを議論するレベルで、異なるものをジャッジしないといけないのがブレイクダンスなのです。
オリジナル技やオリジナルのつなぎ方があるため…この技は何点、この技は何難度というのをつけることも不可能に近いです。
どっちが凄かったか?
どっちがかっこよかったか?
をジャッジは自分のB-BOY信念に基づいて裁いているのです。
この曖昧さはダンサー内では当たり前なのですが、ダンス未経験の人も観戦するオリンピックとしてはデメリットでしかありません。
自国の選手が曖昧なジャッジによって銀メダルとなった場合、納得できない方もたくさんでてしまいますので…。
正式採用された場合、日本の活躍は? |
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ブレイクダンスがオリンピックの正式種目に採用された場合、日本の選手は大いにメダルに期待できます!!
ブレイクダンスには多くのバトルスタイルがあります。
・1on1
・2on2
・3on3
・クルーバトル(多VS多)
・ショーケース
B-BOY(男性)は1on1の世界大会である『Red Bull BC One』という大会で優勝1回、準優勝2回という好成績を出しています。
B-GIRL(女性)に至っては『BOTY B-GIRL』という大会で、日本人が10連覇という偉業を達成しています(継続中)。
男子と女子の1on1だけ正式種目になったとしても、日本人選手のメダル獲得は濃厚と言えます。
ちなみに強国はアメリカ、韓国、フランス、ロシア、日本です。
最後に |
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元B-BOYの私としてはやはりオリンピックでブレイキンを見てみたいというのが本音ですが、ジャッジ問題の障壁は非常に大きいと考えています。
現在行われている大会と同じ方式でジャッジしてしまった場合、世界一納得できない競技と罵られてしまうかもしれません。またジャッジを担当したレジェンド達はダンスを知らない人にSNSを襲撃されるということもあり得るでしょう。
ポイント方式にしてしまうとブレイクダンスとしての魅力がなくなってしまい、そのままだと曖昧さが一般の方に受け入れられるか疑問となる。
ブレイクダンスを5要素から採点するという試みも行われていますが、個人的にはブレイキンをつまらなくする要素だと考えています。
ブレイクダンスがオリンピック種目として正式採用されるために乗り越えていかない壁は高いと私は考えています。
少しでもブレイクダンスに興味を持ってもらえた方は下記より様々なダンススタイルを確認してください♪
【パワームーブ】
【タテ系】
【スキル系】