ディズニーリゾートは人種差別、女性差別、原住民差別…様々な差別問題によって時代を追って変化をしていきました。
この記事では東京ディズニーランドのアトラクションが差別問題によって変化していった歴史をお伝えします。
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ジャングルクルーズ | ||
カリブの海賊 | ||
スプラッシュマウンテン | ||
最後に |
ジャングルクルーズ |
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ジャングルクルーズは「人種差別」「原住民差別」の問題によって大きくリニューアルが行われたアトラクションになります。
サイに追われる探検家
サイに追われている探検家達のシーンがありますが、かつては木の頂上に「白人」、それより下に「黒人」がいるという図式になっていました。
サイにお尻を突かれているのが「黒人」で、最も安全なところにいるのが「白人」というのが『人種差別』に当たるのではないかということでリニューアルが行われました。
東京ディズニーランドのリニューアル後は「白人」と「有色人種」の混合グループに変更されています。
また東京バージョンは男性隊員しかいませんが、本場アメリカのジャングルクルーズは「女性隊員」も今後のリニューアルで追加されます。
物売りのサム
ジャングルクルーズ終盤に登場する「セールスマン サム」ですが、初期のジャングルクルーズでは生首を販売するセールスマンでした。
その後フルーツ売りに転職し、今ではさらに転職をしてお守り売りになっています。
彼が転職をした背景として、『原住民差別』というものが関係しています。
首狩りという文化は現在ではほぼ消滅した文化であり、アフリカ系の原住民を残虐だと連想させる点が問題になったわけです。
動物愛護問題も
差別とは異なるのですが、動物に関する変更点もありました。
ライオンがシマウマを食べる…「ジャングルは弱肉強食」というシーンが「ライオンがシマウマをマッサージしている」という表現に変更となりました。
またカバが沢山登場するシーンは、かつては「カバが船を襲ってくる!」と船長が説明し、銃を撃つという演出がありました。現在は動物愛護の観点から銃を撃つ演出は削除されています。
カリブの海賊 |
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カリブの海賊は「女性差別」の問題によってリニューアルが行われてきたアトラクションになります。
カリブの海賊は当初は海賊の行いを忠実に再現していたため、女性を軽視する行為が非常に多かったのです。
ファミリー向けのパークに相応しくないと表現が変更された箇所があります。
服を取られて樽に隠れた女性
海賊が座っている横の樽に女性が隠れているシーンがかつてはありました。この海賊が手に持っているものは女性の下着と靴です。
海賊に身ぐるみを剥がされた女性が間一髪のところで樽に隠れることができたというシーンです。
このシーンは海賊が持つものが肉や食料に変更され、樽の中は猫に変更されました。その後、樽の中はジャックスパロウへと変更されました。
女性の人身売買
アトラクションの終盤で女性を売買しているシーンがあります。こちらは東京ディズニーランドでは健在のシーンですが、『女性差別』の問題からアメリカの2パークでは変更がすでにされています。
人気だった赤毛の女性は女海賊として生まれ変わり、女性売買から市民のお宝をオークションをするというシーンに変更されています。
東京ディズニーランドもいつ変更となるかわかりません。オリジナルを見ることができる唯一のパークとなっているのでそのままにしてほしいです…。
下記の動画では女性売買のシーンを和訳してくれています。「それは変更されるわ。笑」といった内容なので、お時間がある方は見てみて下さい。
スプラッシュマウンテン |
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東京ディズニーランドのスプラッシュマウンテンは大幅リニューアルの予定は現在ありませんが、アメリカのスプラッシュマウンテンはストーリーそのものが大幅刷新されるという大規模リニューアルが行われます。
東京ディズニーランドも今後、大規模リニューアルとなる可能性がゼロではないため、ご紹介します。
黒人と白人の歴史
スプラッシュマウンテンは乗ったことはあるけど、ストーリーを知らないという方は多いはずです。
スプラッシュマウンテンは『南部の唄』という映画が元となったアトラクションなのですが、この『南部の唄』という映画はタブーとされてディズニーの歴史から封印されてしまった作品なのです。
DVDは勿論作成されておらず、VHSの販売、製造も既に中止されているため、『南部の唄』を視聴する方法はほぼ皆無となっています。ちなみにメルカリでは5万円以上のプレミアム価格で取引されています。
なぜ南部の唄がタブー扱いされたのか?
なぜスプラッシュマウンテンは改変を余儀なくされたのか?
南部の唄には農場で下働きする「黒人」と「白人」の少年が登場します。詳しいストーリーは割愛しますが、映画の中では「黒人」と「白人」が仲良く交流しています。
この「黒人」と「白人」が対等に交流するということが、当時のアメリカからしたらあり得ないことなわけです。
歴史認識を捻じ曲げてしまう作品ということでアメリカで大問題となったのです。
遡れば人種差別が背景にあった作品ということで現代のパークに相応しくないと判断され、アメリカの2パークでは『プリンセスと魔法のキス』をテーマとしたアトラクションに生まれ変わります。
現時点で東京ディズニーランドを運営するOLCは日本のスプラッシュマウンテンを改変するという発表はしていません。もしかしたら今後、他のテーマに変更したアトラクションに生まれ変わる可能性はあります。
最後に |
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「差別」という問題は非常にデリケートで、時代に合わせた対応をしていかないといけないことが伝わったかと思います。
日本のパークは海外のパークに比べてまだ人種差別による改変はあまり行われていません。しかし10年後に今回紹介したアトラクションがまったく同じ保証はありません。
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